「マイ会計」会計をもっと身近に。世界は会計でできている[石井友二]

社会人の三種の神器は、会計、IT、英語ですが、このなかで最も重要なのは会計です。会計がいかに日々の生活に入りこんでいるのか、また日々の生活を支援するのか、明らかにしていきます。会計を知り活用すれば人生を謳歌できます。充実した人生を送るための会計についてご紹介していきます。

ミニトマトとバナナにみるマイ会計

 

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 先日、たまたま訪れたスーパーの紀ノ国屋で1パック380円のミニトマトか、298円のミニトマトかで妻が迷っていました。いつもは西友で200円台のミニトマトを購入しているからです。

 

 糖度が10という驚異的な甘さ(の表示。客は誰も確認できない。店を信じるのみ。違いをアピールするのは大切ですね)であったことも手伝い、380円のミニトマトにすることに決まりました。で、彼女は一つひとつのパックをみて何かをチェックしていました。

 

 パックのなかのトマトの数です。大半が9個なのに中には、10個のものがあるようでした。彼女は単純に10個の方が数が多く得でしょう、という判断で買おうと決めたようでした。

 

私は、

1.グラムで個数が決まるのであり、たぶんパックごとの重量は同じ

 

であれば、どっちでも同じなのになと思いましたが、まてよ、

 

29個と10個では、10個が多いように見えけれど、バックを同じ重さにしているのであれば、皮の面積とヘタの数は10個のほうが多く、食べる量は少ない

 

3.ただし、パックの重要には幅があり、10個のものは明らかに幅の上限に近い重量、すなわち果の部分も多い可能性もある

 

4.本当は9個で決まっており、間違えて10個にしたかもしれない

 

5.  10個にしてあるのは、少し押してしまったり、傷があるB品を1個入れた、というリスクもあるが、その可能性は小さい

 

等と検討した結果、彼女に10個でいいんじゃないと同意し、10個に決定しました。

 

 あれこれ、少なくとも3分はトマトの前にいました。

 

 レジに行くと、そうそうバナナもない、ということに気付き(私の朝食は、ニンジンのピューレ、ミニトマト、バナナと季節の果物、そして卵とチーズと決まっています)、バナナの箱の前に立ちました。ふさふさの品の良いバナナが箱にたくさん入っていて、美味しそうです。

 

 彼女はバナナの山を眺めたあと、美味しくなさそうだから、いらないよね?といいました。えー!そんな、私には美味しそうにみえるよ!

 

 少し不思議だったので、いつもはいくらのを買っているのと聞くと、100円!と元気よく答えました。西友で5本入り100円、日によっては100円を切ることもあるとのことでした。

 

 ちなみに紀ノ国屋は5本で270円。

 

 なるほど、彼女の美味しくないというのは、高いということと同義なのでした。そうして考えると彼女の判断も合点がいきます。

 

 私は、朝どうしてもバナナが食べたかったので、おねだりして、買ってもらいました(汗)

 

 で、無事に買い物を済ませたあと、彼女は喉が渇いたといい。ジューススタンドでマンゴーシークワーサーのジュースSを340円でおいしそうに飲んでいました。

 

 私の朝食との価値観の差が見事に見て取れて、合理性は、購入者の価値観に左右されることを学びました。

 

 また、家庭にはヒエラルキーがあることを再認識しました。

 

 結局、モノの金額と価値のバランスや、食事を行う状況により食事の価格を決めているので、原則的に、経済合理性をもって意思決定をしなければならない企業と、マイ会計は異なることが分かります。

 

 と、考えた後、実は妻の行動は企業そのものではないかと気づきました。

 

 皆さんもそうしているように、私もクライアントには、何かを購入するときには経済合理性を、相見積もりを、といいます。

 

 PL(損益計算書インパクトはどのくらいあるのかも聞きます。つまり、損益にどれくらい影響するのかを考えて、企業は合理性をもって行動しなければならないという基本です。

 

 ところが、これらに全く関係なく、それも企業規模の大小に関わらず、諸般の事情から物事を特命で決めることはよくあります。

 理由は詳細に説明できないし、いわんやPL(損益計算書インパクトなんて分からん、ということです。

 

 トップの価値観や、メリハリ、目に見えない付き合いの機微や当該企業との関係強化の目的で、そうすることがあるのです。なので、妻の行動は企業活動の集約されたもの。

 

 人がマネジメントするからには、個人(妻)も企業も何処かで同じ意識での行動をすると、妙に納得したのでした。

 

 企業も人が運営しているのですから、当然といえば当然ですね。

 

 なお、紀ノ国屋の戦略と西友の戦略を決算内容から、検証しようと思いましたが、紀ノ国屋はJR東日本の子会社で、西友ウォルマートの子会社なので、今この記事を書いている時点で、スグにはネットから情報を取れず、検証は難しいことが分かりました。

 

 価格は高いけれど、比較的美味しい商品を売る紀ノ国屋と、安くて大量に売る西友のどちらに商機があるのかは興味ありますよね。

 

 でも西友は薄利多売で赤字になり、ウォルマートの傘下に入り、紀ノ国屋も小規模であるもののエキナカでの効果をみてJR東日本の子会社になったので、どちらにもそれぞれ課題はあるのでしょうね。

 

 機会があれば、上記食品スーパーの経営状況の分析していきますね。

 

 ところで、翌朝のこと。妻がいつもは食べないバナナをしっかり食べていました。

 やっぱり高いバナナは甘くて美味しいね。と話したので、私も一切れ(私の前には3切れのバナナとナシをはじめとした朝食セットが置かれていました)食べてみました。

 

 やばーい!いつも食べていたのとは香りや甘さがちがーう!バナナってこんなに美味しいものなのか、と感動したのでした。

 

 高いものは(良いものは?)やはり美味しい(トマト甘くはありましたが、あまりーという感じでしたが)可能性が高い、という出来事でした。