「マイ会計」会計をもっと身近に。世界は会計でできている[石井友二]

社会人の三種の神器は、会計、IT、英語ですが、このなかで最も重要なのは会計です。会計がいかに日々の生活に入りこんでいるのか、また日々の生活を支援するのか、明らかにしていきます。会計を知り活用すれば人生を謳歌できます。充実した人生を送るための会計についてご紹介していきます。

マイ会計は、こうして役立つ

 このブログのタイトルは、「マイ会計」世界は会計でできている。会計をもっと身近に、です。

 

 「マイ会計」では説明に、会計の13の黄金のフレームワークを使います。

 

 ブログを始めから見てもらった読者は、すでにこの13のフレームワークの説明を読み終わっているはずです。会計の13の黄金フレームワークは次のものでした。

 

1.貸借対照表

2.損益計算書

3.キャッシュフロー計算書

4.製造原価報告書

5.月次決算

6.予算実績管理(指標管理含む)

7.財務分析

8.損益分岐点分析

9.FCFとEBITDA

10.事業計画書

11.資金繰り表

12.中期経営計画書

13.投資経済性計算

 私が公認会計士として監査法人や銀行、そして会計事務所で仕事をしてきて分かったことは、世の中の会計は、この13のフレームワークでほとんど解決が付くということです。

 

 もちろん、工場では原価計算制度が使われており、その内容を突き詰めていくと複雑なところはあります。

 

 また、建設業会計は特別な処理をしますし、商社に行けば、輸出入取引の会計には様々なものがあります。

 

 システム開発を行うIT企業においても、工場と似た会計が使われることが多く、理解には工夫がいるかもしれません。

 

 この他、業種の特性からして、会計はそこで起こった出来事で会計処理をしなければならない対象、会計事象を捉え、その出来事が分かりやすいように会計処理を行います。

 

 なので、都度業界の特性や起こっていることを理解し、会計に反映させているという事実を汲み取りながら、その業界で起こっている出来事を知る必要はあります。

 

 しかし、それらの考える基礎はすべて、このブログで書いてきた13のフレームワークを知っていれば理解も深まるし、業界の特性や出来事を想像して、行なわれる会計を理解することは容易です。

 

 まず、13のフレームワークを覚えれば、業界毎に異なる会計の理解ができると考えています。

 

 なので、次に進めるテッパン(確実なこと)の会計のフレームワークとして13を黄金のフレームワークと言っているのです。

 

 13という数字は、欧米では忌み嫌われている数字(忌み数)ですが、とても特別です。

 

 例えばトランプの各スート(マーク)はハート、ダイヤ、スペード、クローバーですが、各13枚ずつあります。また、麻雀の手牌枚数も13枚だったりします。

 

 とても、この2つの事例だけでは証明できませんが、物事の本質を意味する数字なのではないかと密かに思っています。

 

 何れにしても、これら会計の13のフレームワークは、ルカパチオーリが15世紀に複式簿記を発明し、オランダの東インド会社が会計を正式に取り入れたなど(かなり雑な言い方でした)の、歴史をもってつくられてきたものです。

 

 エビデンスはないものの、前述のように数十年にわたる私の経験では、まずはこの13のフレームワークを「絶対的な」基礎として、これさえ理解してさえいれば、他の会計のフレームワークも理解しやすいという考えで13を設定していることをお伝えします。

 

 13のフレームワークで理解した会計の考え方を以て、辺りを見渡してみると、いろいろなことが分って来ます(これからもご紹介していきますね)。

 

 このブログでは、会計の基礎知識を得たうえで、さらに、会計のフレームワークを使いながら自分の考え方や行動、生活も会計の対象として眺めてみると、いろいろなことが分ったり、自分の行動をコントロールできるとしています。

 

 それが、マイ会計の考え方です。

 

 マイ会計では、マイ会計を知った人が会計のフレームワークを通して、より成長することを目的としているので、会計というツールを使いながら、自己啓発の領域にまで踏み込み13の会計のフレームワークを語ってきたという意識もあります。

 

 厳しい時代を生きるにあたり、合理的で生産的な生き方をするために、会計のフレームワークを使うことができれば、会計も身近になり、理解も進みます。

 

 ここに、マイ会計は、ファーストステージでは、例え簿記がわからなくても、

1.会計の13の黄金のフレームワークを学習して会計のベースをつくる

2.自分の考え方や行動、生活も会計の対処とし自分をコントロールするツールとする

ことを目指しています。

 

 経験を積み重ねれば、会計の知識は最低限に抑えながら、会計のフレームワークと自分との間を行き来している間に会計の理解を深め、マイ会計を自分をコントロールするツールとして使い、成功体験を積むことができます。

 

 さらに、セカンドステージでは、マイ会計は、簡単な簿記の知識を提供します。

3.ファーストステージで慣れた人がより13のフレームワークの知識を深くする

ことや、

4.会計に興味をもった人はより深く会計を学ぶ機会とする

ことを期待しています。

 

 人は、喜怒哀楽を感じつつ、どこかで達成感を得ながら、人としての自分をつくり上げるために人生を送ると考えています。

 とすると、不合理なことやムダなこともたくさん抱えているのが当たり前です。

 

 しかし、人は、会計に限らずどこかに合理的に生きる、生産的な生き方をするための道具をもっていて、バランスをとっているのも事実です。

 

 マイ会計も、人がうまく生きるための道具の一つの仲間入りができればよいですね。

 

 私は「思いをもち、信念に変え、技術を身に着けながら、人間力を高め、コミュニケーションをとりつつ、やりたいことを達成し満足を得ること」を成功と定義しています(拙著:サクセスキューブ[幻冬舎])。

 

 多くの方が、前向きな達成感を得る日々を送っていると思いますが、そのときに、そのプロセスで意思決定や、状況モニタリングを行うために「マイ会計」を使ってもらえると良いと思います。

 

 ということで、「マイ会計」(自分がうまく生きるときに使える会計)を自分のものとすることに興味がある方は、当ブログをぜひとも利用して下さいね。

 

 13の会計の考え方、ルールを簡単に学習し、それらの意味をうっすらと知りながら、新しい視座を身につけ、自分が生きていくときの道標の一つにしてもらえるよう、これからもたくさん記事を書きますので、よろしくお願いします。